新会員の紹介



青木 裕史

NPO法人くるめ出逢いの会オープンスペースゆるか
株式会社リカバリーセンターくるめ

 こころのバリアフリー研究会に入会させていただきまして、ありがとうございます。
 現在は福岡県久留米市のオープンスペースゆるか、及び株式会社リカバリーセンターくるめでピアスタッフとして従事しており、リカバリーの思想に基づいた活動(リカバリーカレッジ、WRAP、セルフヘルプグループ、他)も数年にわたり行なっております。
 私は精神的な困難を持ち、またスティグマに関する経験も有しており、時にはそれと戦うことがありました。ただ、その結果大切だと感じたことは、そこで生まれたスティグマを受容し、その思いを転じて障がい者が生み出す社会貢献に繋げることによって、社会から少しずつでも認められていくこと、それこそがスティグマの解決につながるといったことでした。
 そのために、私は上記のような活動を生涯継続していくでしょう。
 だからこそ今からの可能性をしっかりと見据え、自身の多岐にわたるやりたい事を、社会の中で仲間と共に実現・継続していくことが私の生きがいであり、最もな楽しみでもあります。



渕野 真広

愛知県精神医療センター 社会復帰部医長

 この度、“きらりの集い2017in名古屋 実行委員会”がこころのバリアフリー賞をいただいたご縁で入会しました。どうぞ宜しくお願いいたします。
 現在、私は公立精神科病院に勤務し、一般の精神科診療に携りながら、病院所属のACTプログラムに関わっています。勤務外では、“あいちリカバリー&地域支援ネットワーク”という団体や冒頭の“きらりの集い”の活動などを通して、「人」と「人」が繋がっていく取り組みをしています。
 ACTと共に“リカバリー”概念に出会ったことが、私にとって大きな転機となりました。「(重い精神障害があったとしても)その人が望む生活/人生を目指す」という当たり前のことが、「何も諦めなくて良い」と自分自身を励ましてくれているようで、とても嬉しかったのです。
 アンチスティグマとは“社会のリカバリー”のこと、そして個人のリカバリーとは“その人自身のアンチスティグマ”のこと、内に深めながら外へ広がって行く、全て同じことだと考えています。



小口 芳世

聖マリアンナ医科大学神経精神科

 初めまして、聖マリアンナ医科大学神経精神科の小口芳世と申します。この度、光栄にも秋山先生からお誘いいただき、入会させていただきました。精神疾患は今やがん、脳卒中、糖尿病、心筋梗塞とならぶ5大疾病のうちの一つですが、未だ偏見は根強く残り、誤解が多いのが実情のようです。本会を通じ、アンチスティグマの活動に寄与し、精神疾患を有する患者さんが暮らしやすい社会をつくるお手伝いができたら幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。



高林 陽展

立教大学文学部史学科 准教授

 立教大学で西洋史を学び、その後ロンドン大学ウェルカム医学史研究所にて博士号(医学史)を取得。主として、19世紀から20世紀のイギリスにおける精神医療の歴史に関する研究を行ってきた。近年は、痛みや感覚の文化史や現代の脳神経科学と人文社会科学の関係に研究関心を広げている。主たる業績に、『精神医療、脱施設化の起源-英国の精神科医と専門職としての発展1890-1930』(みすず書房、2017年)、「第一次世界大戦期イングランドにおける戦争神経症:近代社会における社会的排除/包摂のポリティクス」(『西洋史学』、2011年)、「精神衛生思想の構築―二〇世紀初頭イングランドにおける早期治療言説と専門家利害―」(『史学雑誌』、2011年)などがある。2017年より、ウェブサイト「医学史と社会の対話」(https://igakushitosyakai.jp/)やヒストリー・カフェ「精神医療の歴史」の運営を通じて、精神医療の歴史を医療従事者の方々や当事者の方々へ発信・共有することを目指している。


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